テクノロジートレンド:for Gartner 2023

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Gartner Top-Trends のポイント

本記事は、以下の記事を参考にしております。

Gartherの公開日:2022, October 17-22

戦略的テクノロジのトップ・トレンド

Gartner、2023年の戦略的テクノロジのトップ・トレンドを発表

ガートナージャパン株式会社

上記に公開されている各用語の理解のために分かりやすく変換しております。用語によっては、私の理解力不足で本文とは異なる可能性がありますご了承ください

記載が日を跨いでいるので、各用語でレベル感が違う所はご勘弁を・・。

Technology Trends for 2023

デジタル免疫システム

概念としては、体の免疫システムをデジタル化したようなもの。体の免疫システムは、細菌やウイルスなどの異物から体を守るために、白血球や抗体などを使って守ったり、傷ついた部分を治したりする。デジタル免疫システムも、インターネットやコンピューターなどの異物からソフトウェアを守るために、色々な方法や技術を使って守ったり、壊れた部分を直したりすること。ソフトウェアを安全で快適に保つためのテクノロジー及び技術概念

例:IBM Instana Observability/Elastic Observability

オブザーバビリティの応用

応用の前に、オブザーバビリティの概念としては、ソフトウェアの健康状態を見える化するようなもの。バイクで例えると、バイクには、速度計や距離計などの機器がついていて、バイクがどのくらい速く走っているかや、どこまで走ったかなどを知ることができる。オブザーバビリティも、ソフトウェアに色々な機器をつけて、ソフトウェアがどのくらい速く動いているかや、どこで問題が起きているかなどを知ることができる。そうなると、ソフトウェアの問題を早く見つけて直すメリットがでる。ソフトウェアの品質や効率を向上させるためのテクノロジー及び技術概念。

これをソフトウェアではなく、ビジネス場面の最適化に応用していくテクノロジー。

例:IBM Cloud Pak for Watson AIOps/IBM Turbonomic Application Resource Managemen

AI TRiSM (AIの信頼性/リスク/セキュリティ管理)

概念としては、AIを運用していく上でのいろいろな管理。AI TRiSMは、自動車で例えると、自動車は人間の移動を便利にするけど、同時に事故や渋滞などのリスクがある。そのため、運転時は、速度や距離などの情報を表示したり、ナビゲーションやブレーキなどの機能を使ったりする必要がある。そんな、AIの運用におけるAIの情報や機能を管理する取り組みや付随する技術。

ここで指す、AI運用管理の要素はざっくり4つ。

  • 説明可能性:AIが何をしているかやどうやって判断しているかを人間が理解できるようにすること。自動車で言えば、速度計や燃料計など。自動車の状態や動作を数字や針が教えてくれる管理要素。
  • ライフサイクル管理(ModelOps):AIモデルと呼ばれるAIの仕組みを作ったり改良したりすること。自動車で言えば、エンジンやタイヤなど。自動車の性能や安全性を高めるために定期的に点検したり交換する管理要素。
  • AIのセキュリティ:AIモデルやデータを攻撃者から守ること。自動車で言えば、鍵やアラーム。自動車が盗まれたり壊されたりしないように守ってくれる管理要素。
  • プライバシー:AIが扱うデータを秘密にすること。自動車で言えば、ナビゲーション履歴やカメラ映像など。行き先や顔などを他人に知られないようにする管理要素。

TRiSM=Trust, Risk and Security Management

例:

説明可能性:FICO XAI/IBM Watson OpenScale

ライフサイクル管理:Google Cloud AI PlatformやAmazon SageMaker

AIのセキュリティ:Microsoft Azure SentinelやIBM Security QRadar Advisor with Watson

プライバシー:Google Cloud Data Loss PreventionやIBM Data Privacy Passport

※個々の運用は製品化されているけど、全体を包括したものはまだとのこと(2023/05時点)

インダストリークラウドプラットフォーム

概念としては、業界に特化したクラウドのソリューション。これまでのソリューションは、どちらかというと汎用的で、色々な仕事をする人たちのために、インターネット上で使える便利な道具やサービスを作ってくれるものだった。これを例えば、医者や金融の仕事をする人など専門性が高い分野の大切な情報を守ってくれるような道具やサービスを提供するソリューション。従来が汎用とするなら、業界に合わせて作られた特別なサービスや機能を提供するクラウド。

クラウド概念を家に置き換えると・・・、

インターネット空間にいろいろな家があり、家の中に色々な持ち物がある。

クラウド:その持ち物を、家の持ち主だけでなく、他の人も借りて使う。

プライベートクラウド:それを、自分だけが使えるように鍵・金庫を使う。

パブリッククラウド:大きい金庫で、仲間など特定の期間・人に使えるようにする。

ハイブリッドクラウド:自分の家だけではなく、他の人の家の持ち物を使う。

インダストリークラウドプラットフォーム:普通の人が持ってない持ち物がある。(医者や弁護士などが使うもの、特別な許可がいるもの)一般向けではなく、その業界に特化してカスタマイズするクラウドサービス。

例:AWS for Industrial/Microsoft Cloud for Healthcare/Google Cloud for Retail

プラットフォーム・エンジニアリング

概念としては、ソフトウェアやサービスを作るための基盤を作ったり、改善したりすること。基盤とは、コンピューターやインターネットなどの機械やネットワークのこと。基盤を作ったり改善したりする人たちを開発者と位置付けると、その開発者は基盤を使って、ゲームやアプリなどのソフトウェアやサービスを作る。このプラットフォーム・エンジニアリングは、開発者がより簡単に早く、良いソフトウェアやサービスを作れるように基盤を作ったり改善したりする方法

OSS(オープンソフトウェア)の概念と違うのは、OSSはソースコードの公開や共有を目的とすることに対し、プラットフォームエンジニアリングは、基盤の改善や最適化を目的するという違いがある。

背景として、クラウドやOSS普及やニーズの観点で、開発者側の開発環境をより充実させる必要性が出てきていることがあると言える。

SoftDEL/Accenture Platform Engineering Services/Gartner Platform Engineering

ワイヤレスの高付加価値化

概念としては、ワイヤレス通信技術の進化に伴って、もっと付加価値をつけようということ。従来は、無線でつながる機器はただ通信するだけだった。今後、さまざまな機能を追加して新しいサービスやイノベーションを可能にしていこうみたいな。例えば、無線でつながった機器を使っていろいろなものの位置を特定したり、電気を節約(環境発電)したり、単に通信として扱わず、センサーやデバイスと組み合わせて、もっと無線技術の付加価値をあげる取組み指す

例:Snapdragon X65 5G Modem-RF System(Qualcomm社)/

PIECLEX(Murata社)/湿度変動電池(産総研)/EnOcean

スーパーアプリ

概念としては、ひとつのアプリでいろんなことができるアプリ。例えば、チャットやSNSだけでなく、食事の注文やタクシーの呼び出し、オンラインショッピングやゲームなど、さまざまなサービスが利用できる。(LINEはスーパーアプリを目指しているらしい)自分の好きな小さなアプリ(ミニアプリと呼ばれる)を選んでスーパーアプリに入れたり、いらなくなったら消したりできる。スマホで色々なことがしたい人とって、スマホの中に小さなスマホがあるみたいな感じがスーパーアプリ。スーパーアプリという概念は主にアジアで生まれたのだけど、アジアはスマホが普及している一方で、ネット接続の不安定さやストレージ容量が少ないので、なるべくひとつのアプリで多くのことができるようにすることで、ユーザーのニーズに応えようとして生まれた模様。

例:WeChat・Alipay(中国)/Gojek(インドネシア)/Rappi(コロンビア)/Careem(ドバイ)/Snapp(イラン)/Revolut(イギリス)

アダプティブAI

概念としては、AIが自分自身で考えて性能をあげる人工知能のこと。AIは色々な情報を見たり聞いたりして、何が正しいか間違っているか判断したり、何が必要か不要か決めたりする。このときに自分の考え方を変えたり改善したりすることをやる。自動運転車に使われるアダプティブAIは、カメラやセンサーで道路の状況や他の車や人の動きを見て、どうやって運転すれば安全か?走行中に起こった事故や渋滞、道路状況に対し、自分の運転方法を改善する。ジェネレーティブAI(生成系AI)がデータから新しいコンテンツを生成することに主眼を置いているのに対し、アダプティブAIがデータや環境の変化に適応することに主眼を置いているAIを指す。

例:AlphaFold(ディープマインド)/Tesla FSD(テスラ)/Duolingo(ドゥオリンゴ)

メタバース

概念としては、インターネット上に作られた別世界(仮想空間)のこと。コンピュータやスマホやゴーグルなどを使って、アバターというキャラで自分の好きな姿や服装になって、世界中の人々とアバターを通して、同じ趣味で遊んだり、話したり、買い物して、その世界を楽しむ。メタバースは現実とつながっていて、お金や物もやり取りも可能な世界も存在する。仮想世界の定義にはいろいろな定義があるが、メタバースは、仮想的に拡張された物理的現実とデジタル化された現実の融合によって創り出される集合的な仮想共有空間と定義されている。(Garther)

例:Meta Horizon/Decentraland/Fortnite(Game)

持続可能なテクノロジー

概念としては、地球や人々に優しいテクノロジーのこと。”サステナビリティ=持続可能性”であるため、すべてのテクノロジーを対象となる。例としては、コンピュータやスマホなどの電気や部品を節約したり、農業や工場などで水や空気をきれいにしたり、太陽や風などの自然の力で電気を作ったりするようなテクノロジーを指す。経済的な不安定さや気候変動などの課題に対応するために必要な概念であり、多くのテクノロジーはこの目標を達成するために設計されるべきといわれている。SDGSは何を達成したいか?に対し、持続可能なテクノロジはどうやって達成するか?を示すものと言える

例:グリーンIT/サーキュラーエコノミー/デジタルトランスフォーメーション

総まとめ

2023年のキーワードとして、ガードナーは冒頭に「最適化」「拡張」「開拓」ということをあげている。最適化は、ITシステムの信頼に関わる要素(デジタル免疫システムやAI TRiSM)。拡張はこれまで技術の活用幅拡大(プラットフォーム・高付加価値化)、開拓は新しい体験やチャンス(メタバースや持続可能性)を包括して言っていると思われる。

UME
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Gartner Top 10:Technology Trends for 2023 はここまで、お疲れさまでした。